用途地域で何が変わるの?

「用途地域」の指定よる、それぞれの地域の特色を簡単にご説明します。

用途地域とは
用途地域とは、建築できる建物の種類、用途の制限を定めたルールのこと。
用途地域は、都市計画法の「市街化区域」と「非線引き区域」「準都市計画区域」に指定されます。

用途地域は大きく分けて、「住居系」「商業系」「工業系」の3つに分かれ、さらに12種類のエリアに分かれます。
それでは、住宅用地となる用途地域はそれぞれどのようなものでしょうか。

住居系地域」では、住宅地がメインとなり、静かで、戸建ての多いイメージです。
第一種低層住居専用地域・・・・低層住宅の良好な環境を守るための地域。高さ制限等あり、主に、庭や駐車場がゆったりとした戸建て住宅が多いイメージです。
第二種低層住居専用地域・・・・低層住宅の良好な環境を守るための地域。高さ制限等あり、主に、庭や駐車場がとれるゆったりとした敷地の戸建てエリアに、日常のちょっとしたお買い物が便利な住宅街です。・
第一種中高層住居専用地域・・・中高層住宅の良好な環境を守るための地域。低層住居専用地域に建てることのできる用途に加え、病院や大学、高等専門学校、専修学校等が建てられます。
第二種中高層住居専用地域・・・主として、中高層住宅の良好な環境を守るための地域。ある程度の快適な住環境を維持しつつ、利便性が高い施設が建てられる地域です。事務所も建てられますので、職と住が近くなります。
第一種住居地域・・・・・・・・住居の環境を保護するための地域。店舗や事務所、旅館、スポーツ施設等建てられます。ただし、基本的には住居主体の地域なので、マージャン屋、パチンコ屋、カラオケボックス等の建築が原則として禁止されています。
第二種住居地域・・・・・・・・主として、住居の環境を保護するための地域。大規模な店舗、事務所、ホテルなどを建てられます。加えて、マージャン店、パチンコ店、カラオケボックス等も建てられます。
準住居地域・・・・・・・・・・道路の沿道としての地域特性に相応しく、自動車関連施設などの立地と、さらにこれと調和した住居環境を保護するための地域。住居系地域の中では、最も許容範囲の広い地域です。

商業系地域」では、賑やかで、お店が多く便利。マンションも目立ちます。
近隣商業地域・・・・・・・・・近隣住宅地の住民に対する日用品の供給を行うことを主たる内容とする商業地域。各種店舗やスーパーマーケット、商店街が形成されることもあり、やや賑やかな環境になります

工業系地域」では、工場などが多く、働きやすい環境です。
準工業地域・・・・・・・・・・主として環境の悪化をもたらす恐れのない工業の利便を増進するため定める地域です。

お住まいの地域がどの用途地域なのか、調べてみるのも面白いかもしれません。

2019/5/21