老人ホーム等施設入居による自宅の空き家問題。

空き家となる自宅の今後をフローチャートで考えてみましょう。

人気の地域でも、最近はよく「空き家」を見かけます。
調べてみると所有者が高齢になり、老人ホーム等施設の入居によるもの。
これから高齢化社会が進んでいく中で、そのような「空き家」はさらに増えていくと思われます。
所有者にとっても、「空き家」を所有しているのは、いろいろと心配なことが多いですね。

これからそのような状況になりそうな方、現状、そのような状況が親族間である場合、
下のフローチャートをご覧ください。



まず、「空き家」となった自宅を今後利用する予定があるかどうかです。
今後利用する予定がある場合は、それまでを①「空き家」とするのか、②「賃貸」するのか。
今後利用する予定がない場合、①そのまま「空き家」②「賃貸」③「売却」する。と、選択肢があります。

今後利用する予定がない場合
「空き家」のリスク
①安全性の問題
あきらかに空き家とわかるような住宅には、人目も少なく、たばこのポイ捨て等での「放火」などの危険があります。
実際、空き家からの火災は多いようです。
②衛生面の問題
不法投棄やごみの放置などでの害虫の発生による、周辺住民への衛生面での影響は心配です。
③維持費の問題
固定資産税はもちろん、草刈りや管理にコストもかかります。また、放置してしまって、「特定空家等」と
指定されてしまったら、固定資産税は、最大6倍になります。


所有者だけでなく、家族間でしっかり話し合い、「賃貸」「売却」の方向で検討されることをお勧めします。
但し、「賃貸」には、注意が必要です。
思い入れのある自宅を手放さずにすむ家賃収入がある。等のメリットもありますが、
修繕費用等の負担は貸主負担となります。また、将来売却する予定であれば、譲渡所得税の軽減措置等の要件に当てはまらなくなる等も考慮する必要があります
詳しくはこちらを参考にしてください。
https://chouchou-e.com/blog/28531.html?1567475254886


「平成26年空家実態調査」によると、今後の利用意向を調査したところ、意向が明確な回答の中で、「所有者やその親族が利用する」「空き家にしておく(物置含む)」の次に多かったのが「売却する」という方法でした。


出来れば、そのような状況に直面する前に、家族で日頃から話し合っておくと良いですね。
その際には、お気軽にご相談頂けるとうれしいです。

2019/9/3